東京中野の縫製工場「辻洋装店」| はばたけ、繊維の空へ

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BLOG 2023.08.04

はばたけ、繊維の空へ


曲折経て服作りの道へ

「自分が成長できる会社だと思いました」。入社を決めた理由について、〇〇さんはそう話す。今年4月、婦人用高級既製服縫製を手掛ける辻洋装店(東京都中野区)の門をたたいた。「仕事のスピードもクオリティーもまだまだですが、早く服作りの専門技術を身につけたいです」と意気込む。

出身は岡山県。高校卒業後、静岡県の大学に進学し農学を学んだ。3年生になり周囲が就活に動きだす中、〇〇さんは悩んでいた。「『これだ』というやりたい仕事が見つからなくて・・・」

思い切って1年休学した。考える時間が必要だった。好きなことは手芸。趣味はミュージカルなどの舞台鑑賞。あれこれ思考を巡らせていると、ふと魅力あふれる舞台衣装が目に浮かんだ。「そうだ、舞台衣装を作りたいと思いました」

大学は中退した。舞台衣装制作を学べる学校を探し、東京服飾専門学校(同豊島区)に入学。デザインから制作までを学んだ。舞台衣装は劇団の衣装部が製作するケースが多く、採用は狭き門。夢はかなわなかった。それでも「自分の手で洋服を作りたいという気持ちは変わりませんでした」と話す。

学校の紹介で、辻洋装店の会社説明会やインターンに参加。「技術力の高さや、人材育成に力を注ぐ姿勢に引かれました」。同期入社は4人。今はアイロン作業や裏地作りなど各工程を先輩から学んでいる。専門学校との違いは「スピードや効率が重視される点です」。

自分の仕事をしっかりこなし、「いつかこのブランドの服は私が縫製した、と胸を張って言える日が来るといいな」。休日は舞台鑑賞や古着ショップ巡りを楽しむ。

2023年7月14日付
繊維ニュースより


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