東京中野の縫製工場「辻洋装店」| TSUJIの服

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BLOG 2018.04.27

TSUJIの服


一般的な縫製工場のグチとしてよく挙がるのは

「ロットが少ない」

「手間の掛かり方がひどい」

「加工賃が安い」

なので、結果的に(割りに合わない)→(赤字体質)→(倒産)となってきました。

仮に「そんな加工賃じゃできない」と言っても
「じゃ、他でやってもらう」→(仕事がない)→(倒産)です。

下請け仕事にどっぷり浸かり、こうして国内縫製工場はピーク時から1/5になり、いまだに減り続けています。

当然ですが縫製工場によってアイテムや素材、求められるクォリティー、商品の分野によっても得意不得意があります。そんな数多くの縫製工場の特性を熟知し、仕事を依頼したいアパレルメーカーと縫製工場とを繋いでいた“振り屋”という職業もありました。今では「仕事を依頼したい者」と「仕事をしたい者」が同席できる架空のテーブルをネット上に作り上げた“マッチングサイト”なるものが誕生しています。

営業活動をしない職人気質な工場(人)には“振り屋”も“マッチングサイト”も有料とはいえ、なくてはならないサービスでしょう。業界が活性化するのであれば大歓迎です。

しかし、架空のテーブルでもその下にある実社会でも、そこにはいつの時代も市場原理がはたらき“お客様に選んでいただけない会社”は淘汰されるのが厳しい現実です。

昨日は宮城県から中学生が見学にいらっしゃいました。

辻洋装店で高品質は当然です。
安心と満足なのか?きめ細やかな心配りなのか?プレタとしての品位をカタチにする提案力なのか?要求に応じた柔軟なクォリティーコントロールなのか?歴史と将来性なのか?

『TSUJIの服』がお客様に喜んで選んでいただけるにはどうしたらいいか?
試行錯誤は続きます。

東京都内の高級婦人服縫製工場三兄弟の三番目
ツジゴウ

 


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