東京中野の縫製工場「辻洋装店」| 【費用は?】アパレルメーカーが縫製工場で洋服を作るまでの流れ まとめ

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BLOG 2020.08.03

【費用は?】アパレルメーカーが縫製工場で洋服を作るまでの流れ まとめ


依頼者(絵型をもってきて)「上代30,000円のOPを作りたいのですが、お願いできますか?」

辻洋装店「(加工賃3,000円は無理だよ)うちでは難しいですかね。」

依頼者「いくらならやっていただけますか?」

辻洋装店「(3,000円じゃ全然無理なんだよ) 何枚作る予定ですか?」

依頼者「50枚です」

辻洋装店「(それなりに作るんだ)そうですか。在庫とか大丈夫ですか?」

依頼者「全部受注会で受注してから発注しますから。いくらならやっていただけますか?」

辻洋装店「(だから3000円では無理なのよ)このデザインならウチでやると、、、(諦めてもらう為にちょっと高めに言っとくか)約10,000円くらいになっちゃいますよ」

依頼者「是非お願いします!」

辻洋装店「えっ?(大丈夫なの?)原価いくらでやるつもりですか?」

依頼者「半分ぐらいのつもりです。」

辻洋装店「(素人か?)それで採算とれるんですか?」

依頼者「(ったく頭の固い人だな)ネットで売るのでそんな心配いりませんよ。」

辻洋装店「(確かに色気出して過剰な在庫さえ持たなければできるか・・・プロパー消化率100%ってことね)サンプルからやってみましょうか?」

依頼者「ありがとうございます。お願いします!」

一本針本縫いミシン

頭の固いおじさんにはキツいジョークにも聞こえますが、実際にこんなご依頼が本当に増えているのです。(ご依頼者様には洋服づくりの経験がない方も多数!)。

こんなことが継続的に実現できれば、、、

●余剰在庫なし!

●値引きなし!

●後から欲しくなった人が現れたら待ってもらう!(決して機会損失ではなくブランド価値を上げるチャンスになる)

●売れ残りなし!

●衣料廃棄なし!

●破格の原価率でも利益!

●いいものを適正価格で購入できる!

●三方善 (売り手よし、買い手よし、作り手よし)!

●サスティナブル!

なんだかいろんなヒントがありそうです。

まとめ

さて、6回にわたってシリーズでお届けしてきました『【費用は?】アパレルメーカーが縫製工場で洋服を作るまでの流れ』はいかがでしたか?
縫製工場とアパレルメーカーの一般的なやりとりを記そうとしたのに、『その3』あたりから完全に“辻洋装店のケース”になってしまいました。

価格が高すぎる!

こんな時間かけられるか!

都内と地方でちがう!

・・・・

など、同業者やお取引先様からさまざまなご批判を承知の上、あえて書かせていただきました。

大袈裟ですが、国内でのモノづくりの未来を考えるきっかけになれば、と思います。

業界が変わってきているのを肌で実感しています。

既存のビジネスモデルは崩壊しつつあります。

次のビジネスモデルの大勢は何か?

辻洋装店はどうするのか?

モノづくりは深化させつつ、変化を楽しみたいと思います。

 

その1  その2  その3  その4  その5  その6

東京都内の高級婦人服縫製工場三兄弟の三番目
ツジゴウ

 


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