東京中野の縫製工場「辻洋装店」| 【費用は?】アパレルメーカーが縫製工場で洋服を作るまでの流れ その3

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BLOG 2019.06.19

【費用は?】アパレルメーカーが縫製工場で洋服を作るまでの流れ その3


サンプル製作

少なすぎる情報でお見積もりを提示するのは非常に困難です。
そうは言ってもアパレルメーカーさんにも諸々の事情があると思いますので、仕様書と素材があれば“仕様書見積もり”を提示させていただき、合意が取れたらサンプルを製作します。

初めてのお取引きの場合、パターンが準備されていても、製作期間は資材が全て揃ってから最低1〜2週間は要します。縫製工場の規模と時期にもよるかと思いますが2〜3日で出来るとは思わない方がいいと思います。

サンプル加工賃は通常、量産加工賃の2〜4倍が一般的です。
ちなみに量産工場はサンプル加工賃を4倍もらっても、サンプルのみで採算をとることは出来ません。当然ですが、量産設備・量産人員を要していますから維持経費がかかっています。なので、量産につながらずにサンプルのみの製作で終わってしまうと量産工場としてはかなりの損失になってしまいます。

サンプルは細部から全体の雰囲気まで隈なく確認して頂きます。
辻洋装店では基本的に現場・現物・現実の三現主義を大切にヒアリングします。同じ場所で同じ物を見て時間を共有することは意外と重要な作業です。専門家であっても最初の頃は思わぬ落とし穴に出くわすことがあります。これだけデジタル画像や動画が鮮明になった時代でも「百聞は一見にしかず」なのです。現物を見て触ってお話しをしているとお客様の表情や言葉の端々から製品に対する希望やこだわり、想いなどがジワリジワリと伝わってきます。それを汲み取り、製品に落とし込むのは工場モデリストの腕の見せ所です。うまくいく場合もありますが、初めからイメージ通りの製品ができ上がるとは限りません。最低1〜2シーズンかかると思っていた方がいいと思います。それくらいブランドごとに“良い製品”に違いがあるという事です。

エッジコントロールシーマー

ここに至るまでに何回お会いするか整理すると・・・

①見学
②依頼(全体の話)
③依頼(見本があればそれを見ながらパターン、仕様、素材などの細かい話)
④サンプルチェック

と計4回になります。①と②、②と③が一緒になるケースで計3回になる場合もあります。
いずれにしても1〜2回しか会わずに“良い製品”(イメージ通りの製品)は出来ないという事です。

そしてこの頃にはロット・投入時期・納期などの情報も出揃っているでしょう。
ようやく量産の正確なお見積もりが提示できるのです。

その1  その2

東京都内の高級婦人服縫製工場三兄弟の三番目
ツジゴウ

 


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