『メローロック』とひとことで言っても実は様々なモノを指していることが多いのです。
辻洋装店ではウーリー糸を使った巻きロックもフィラメント糸を使った巻かない細いロックも「メローロック」です。「メローロック」と聞いても「巻くやつ?細いやつ?ウーリー?サンプルは?」と結局は現物を見るまで“どうなりたいのか”が細かくは分からないのでどちらでもイイのです。もちろんアパレル業界の中でも会社によって呼び方が違うことなんて普通にあります。
糸の種類・爪の種類・針板の種類・メスの位置・バネの強さ・差動・生地のバイヤス角度によってホントに多種多様な表情ができるので呼び方なんてどうでもよくなってきます(^^;
今日は辻洋装店で出番の多いウーリー糸を使った巻きロックのちょっとした実験をしたのでメモしておきます。
針糸は全てエースクラウンの60番ポリエステル、上糸は全てウーリー糸です。
左から順番に
・下糸ウーリー糸 下糸強め・・・上下糸交差点は裏側
・下糸ポリエステル糸 下糸強め・・・上下糸交差点は裏側
・下糸ポリエステル糸 下糸チョイ弱め(上糸チョイ強め)・・・上下糸交差点は中間くらい
・下糸ポリエステル糸 下糸弱め(上糸強め)・・・上下糸交差点は表側より
出来上がり幅は2.0〜2.5mm程だけど一番左が最も細い。
一番右は裏側の見え方がイマイチ。
裏側も針目の隙間から生地の色を出したくない場合は一番左がいいかも。
あとはお好みです。生地と同色の糸だったら裏もそんなに目立ちません。
たまにやる裏ワザは二度掛け。
ムチッとしてて表も裏もとってもキレイ。
当然ですが少し張りがでて硬くなるのと幅が3mmくらいになります。
そしてコスト倍増(^^;
今日の実験はほんの一例です。
ミシンの設定は糸調子以外変えていないし、生地が変われば見え方も変わってくるし・・・・また機会をみて色々実験してみます。
でも一番大切なことはその服が総合的に素敵に見えることです。
メローロックがそのための名脇役になれたらいいですね(^^)
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