アパレル工業新聞に望月順子さんが登場しました。
大きな記事です。
ー『マグノリアコレクション』を立ち上げられました。
「昨年の年初に一枚目のワンピースを発売した時にブランドを作りました。現在、八作目を準備しているところですが、おかげさまで売り上げは上がっています。お客さんは私が三十代の時からいつも私より上の方が多いです。三十代の時は四十代の人で、今私は四十三歳ですが、同じくらいから五十代後半くらいの人。私が作る洋服は安くなくて売値は五万円弱なんです。子育てが終わってある程度自分が使えるお金ができたときに質が良くて、自分が心地よい物を年相応にきれいになれる物と関わって生きたい時にフィットするようなんです。デパートの高いフロアに行ってもおばさんぽいものしか売っていないし、売っていたとしてもあまり高価だったりすると選び方に自信がない。私の場合は似合うかどうかもアドバイスするので、そういうところもとてもありがたいと言って下さいます」
ーお客さんはリピーターが多いようですね。
「一年間に七型作りましたが、七回の中で七回買っている人は六割くらい。七回の中で複数回買っている人をリピーターとすると九割くらいだと思います。中には普段から十万円くらいのワンピースを買っている人がいて、こんなにクオリティーが高い物をこんなに安くありがとうございますという人もいます。あなたにとってこのワンピースがどんなに必要かというのをブログに書き続けています」
ーブログをうまく活用しておられる。
「ブログは十年間発信しています。私のブログはほとんど文章だからちゃんと読んで私の考え方とかセンスに共感している人が買って下さっている」
ー今はインスタグラムが発信の中心の人が多いと思いますが。
「インスタが悪い方に行くとどうなるかというと、例えば服の写真をきれいに撮ってアップしてそれで買う人が増えたとします。私のフィロソフィーやこだわり部分を分かっていなくて買っていたりすると、ファンの人とは違って薄いお客さんがいっぱい増えてしまい、クレームにも繋がると思うんです。私はインスタはちゃんと考えてやらないといけないなと思っていて、今は何も発信していないんです。私の商品を買うためにはちゃんと文章を読まないと買えないようになっている。文章を読む人、そして読んで納得した人が買うというシステムになっているから、ちゃんと理解して買っている。だから受注生産なのに返品・交換を可能にしているんです。表面的なお客さんを集めると返品はむちゃくちゃ増えると思うんですよね。それもあって安易にお客さんを増やさないようにしようとは思っています」
ーところで、辻洋装店との取り組みについては昨年のサミットでも話されたので詳細は省きますが、どこをいちばん評価されていますか?
「まず縫製のきれいさです。私はデパートで言ったらラグジュアリーブランドのフロアに並んでいるブランドと同等のクオリティーの物を作りたいと思っているけど、縫い目が安っぽかったりしていたんです。辻さんの所でやると、その辺りがきれいだった。また、ある工場では、パッカリングが出た時に『その生地だとそうなっちゃうんですよね』と言われたんですが、辻さんは『それを何とかするのがうちの仕事です』とおっしゃって下さる。不具合が生じた時にあれもこれも試してうまくいかないからこういうのはどうですかと提案したりされる。ありがたいですね」
ー工場は他には?
「カットソー工場で一社お願いしているところがあり、今のところは二社です。今後はまず足下を固めながら増やして行きたいです。確実に今いるお客さんも守りながら濃いお客さんを増やして行きたいと思っています。一着一着を丁寧に作っていくことしか今は考えていないんですけど、アパレルブランドを事業としても大きくしていきたいと思っています」
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