東京中野の縫製工場「辻洋装店」| 「人づくり」の理念は継承

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BLOG 2021.02.16

「人づくり」の理念は継承


◇辻洋装店の辻吉樹・新社長◇

新興・新進先を開拓

「人づくり」の理念は継承

2021年2月1日アパレル工業新聞

婦人プレタの工場として知られている辻洋装店(東京・中野区)は、1月8日付で専務を務めていた辻吉樹氏が代表取締役に就任、辻庸介社長が取締役会長に就いた。会長の長男で1970年7月生まれのちょうど50歳になる辻新社長。「婦人服の布帛のプレタの重衣料の、という狭い世界でカラを作り、それ以外はできないとこれまで避けていたが、新しい人たちと会って間口や技術の可能性を広げていきたい」と抱負を語る。

人数は45人で、すべて日本人。本社にパターン、裁断、プレス・出荷部門、近くにアトリエと呼ぶ30人の縫製部門がある。コロナ禍にあってプレタを継続しながら医療用ガウンも並行して生産してきた。

こうした中で経営を継承した辻社長は、「若くしても技術と同時に人間性を磨いてこそ、感性豊かで品質の高い洋服づくりができる」という庸介会長が築いてきた「洋服作りは人づくりの道」という理念はこれからも守っていくという。

一方、重点に挙げるのが新規の取引先開拓。4、5年前からホームページやブログなどを使ってアピールしたり、工場見学も積極的に受け入れてきた。その結果、今では取引先は12、3社に広がっている。既存アパレルではなく、新興・新進のアパレルやデザイナーがほとんどで、「雰囲気がいい服になる」と同社のモノ作りに魅力を感じてくれる。中には縫製後に洗いを掛け、プレスするという、経験したことがない依頼もあったそうだ。

インフルエンサーが立ち上げたブランドでは、ファーストパターンから手掛けた。また、アトリエでは25%が丸縫いできる技術者で、この力を生かしてパーソナルオーダーなどへの対応も考える。辻社長は「私たちの技術を生かすのはお客様次第。もっと違うところにも我々の技術を必要としてくれるところがある」と新たな取り組み先の開拓に意欲を示す。

 

2021年2月1日
アパレル工業新聞


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