東京都が技術者の育成と技能継承に取り組んでいる中小企業等で特に成果を上げた企業を表彰するものです。学識経験者等で構成される審査会において審査を行い、大賞1社、他に優秀賞、奨励賞を数社決定いたします。
新入社員に対しては班の先輩が常時傍らにつき、一通りの仕事ができるようになるよう指導している。
工程毎の作業分解表のほか、社内の卓越した技能者による作業の動画を作成し、タブレット端末で社員が自由に見られるようにしている。自由に持ち運びが可能なため、作業中に不明な点が出た場合には横で再生し、わからないところを確認しながら進めることができる。
経験年数に応じて求められる作業レベルを示し、社内で認定する社内検定を年に2回実施している。
社員の品性向上を目的として、月に一度社外講師を招いて道徳の勉強会を実施しているほか、年間で8~10名程度を宿泊型の道徳学習講座に派遣している。
班員の構成を定期的に変えることで、他の業務を経験させるとともに、指導的立場を担う社員の育成にも役立てている。
会社で受講料を負担し、社員に外部の教育機関等で実施される縫製やパターンに関する講習会等の受講をさせている。
高い技術を持つ社員については本人の希望に基づき、定年後の継続勤務を可能としている。
優秀な技能者を処遇するため、各班の班長になると賞与や昇給で優遇される制度としている。また、婦人子供服製造技能士1級を取得したものに対し、昇給をさせている。
服飾の専門学校から就職活動中の新卒採用希望者を中心とした15名〜25名のインターンシップの学生を毎年受け入れている。学生の対応は班長レベルの社員が行い、様々な工程を経験させるようにしている。
服飾専門学校、服飾の専門学科を持つ高校等からの依頼により、社内の熟練技能者数名が講習会等の講師を頻繁に務めている。
社員の9割以上が女性のため、育児休業後に復帰する社員を積極的に支援している。本人の希望に基づき柔軟な勤務を認めるなど、女性が働きやすい職場を目指している。
国内の縫製工場は人件費の安い海外へ移転が相次ぎ、約50年前に比べても同業者は激減してしまいました。その中で、東京の「ものづくりの現場」として技術の伝承と向上を続けていくことが使命だと思っております。