東京中野の縫製工場「辻洋装店」| Future is Now.Ⅳ

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BLOG 2012.09.30

Future is Now.Ⅳ


こんにちは!!

先日は、太極拳教室お疲れさまでした!!

私自身、母の教えている姿というのを間近で見たことがほぼ無かったので、

なんだかとても新鮮でした。

こんな機会は滅多に無いことなので、私も感謝感激雨あられ…

少し太極拳への見方が変わったように思えました。

ありがとうございました^^

…あれ、起勢の次は…なんでしたっけ??(笑)

 

 

さて、ドイツ一人旅も終盤を迎えた4日目。

4日目は主にお土産を探しに、ベルリンを縦横無尽に闊歩しました。

 

長距離移動はUバーン(地下鉄)で移動しましたが、

私は、もともと、自他共に認める「The 方向音痴」。

何も考えずに歩き始めると必ずと言っていいほど目的地とは反対方向に向かっています。

 

今回の旅でもやるんじゃないかなぁと思っていた矢先に、何度かやらかしました(笑)

 

反対方向に進む電車に乗ってみたり、間違いに気付いて戻る方に行くと思って乗った電車は、

違う線へ行く電車で最終的に何処へ来たのかわからなくなったり…

父上からお借りしたiPadの地図を見て、よく確認したにもかかわらず、何故か現地に着けなかったり…

 

…謎だ…

 

それでも粘って目的地にたどり着いた時の喜びはひとしおでした。

 

そんな苦労を背景に、やっと見つけたお店。

 

ベルリン市内にあるFASSBENDER&RAUSCH(ファスベンダー&ラウシュ)というチョコレート屋さん!!

ここがまた凄く立派なお店でした。

 

創業1863年というから超老舗で、確かに内装も落ち着いたヨーロッパならではの雰囲気で、

店員さんの制服もきちんとしていて、私みたいな人間が入ったら完全に浮いてしまうような店構えでした。

でも、中に入るととても気さくな感じで、午前中にもかかわらず、たくさんのお客さんがいました。

 

ほとんどが観光客のようでしたが、本当に老若男女問わず、楽しめるお店でした。

 

中でも度肝を抜いたのが、チョコレートで作った「ブランデンブルグ門」!!

もちろんDon’t touch!!ですが、近くに寄るとチョコの甘い香りが…!!

 

しかも作品はこれだけではなく、船のタイタニック号や、有名な建造物がいくつかあり、

それが一つ一つとても丁寧に作りこまれていることに、ただただ脱帽でした。

きっと名のあるチョコレート職人が製作したと思われますが、

私も職人としての血が騒いで、長い間眺めていました。

 

このお店はかなり当たりで、また来る機会があったら絶対に来ようと思います。

たくさん買うと小さなチョコをおまけでくれるというサービスも気に入りました^^

 

 

ドイツへ来て忘れてはいけないのがベルリンの壁。


↑↑この壁は…

 

↑↑こんなところに!!

 

街中のあちこちで壁の一部を見たり、通りの壁一面に歴史の説明を載せていたりと、

どこへ行っても目に入るので、きちんと向き合ってみようと思い、

ベルリンの壁博物館へ行きました。

 

それほど大きな博物館ではないのですが、

中にはベルリンの壁に関わったエピソードの写真や、資料がたくさんありました。

 

残念ながら内部の写真撮影はできませんでしたが、今でも目に浮かぶほど、

衝撃的な写真が数多くありました。

 

第二次世界大戦で敗戦したドイツは東西に分断され、

首都のベルリンは東ドイツにありましたが、ベルリンも東西に分断されました。

英・米・仏が西ドイツ

旧ソ連が東ドイツを統治。

当時は東西の行き来が自由でしたが、

経済格差や政治体制の不満により、東から西へ脱出するドイツ人が増加し、

国家存続の危機を懸念した東ドイツは一夜にして壁を建築。

東西ベルリンの境界線を全て封鎖しました。

1961年8月31日の建造から1989年11月9日の壁崩壊までの28年間、

人々がどのような思いでその壁を見つめていたのか。

 

壁の向こうにいる愛する家族や友人。

簡単に越えることができず、見た目よりも遥かに高く感じる壁。

強行的に越えようとして、その命を落としていった人々。

運よく越えられ、生き延びた人々。

 

本当に様々な人々の思いが交錯していて、人間とは愚かだと改めて感じました。

壁の向こうへ行くための手段を展示している部屋もあり、

目を疑う方法がたくさんあって、その瞬間の必死さがひしひしと伝わってきました。

 

一人乗り用のカヤックのようなボートの中に子供を隠しながら川を渡ったり、

車のエンジンルームに人が丸まって入っていたり、

旅行用トランクを二つ、穴を開けて、人が入れるようにつなげたり。

ロープのついた弓矢を弓で飛ばし、刺さったところへ向かって、

張らせたロープに滑車のようなもので伝って行くという斬新なアイデアは、

マネキンを使って表現されていました。

中でも印象的だったのが、映画「大脱走」さながら、

地下を掘り下げ、一人乗り用のトロッコで何人も移動できる方法でした。

それは凄いことに写真が残っていて、まさに一人が移動しようという瞬間を捉えたものでした。

表情はやはり不安そのもので、一枚の写真なのに動画のようにいろいろと想像できました。

 

 

私は最初、ベルリンの壁は一枚だけかと思っていたのですが、

惨いことに、壁は二枚あったと初めて知りました。

その二枚の間には監視塔が設置されていて、

越えようとする人を容赦なく捕まえる為の空間なのでした。

「捕まえる」というのはまだ良い方で、最悪、射殺などもあったようです。

展示されていた一台の車に、銃弾の跡が生々しく残されていて、

当時の切迫した状況が目の前にあるようでした。

 

学校で歴史の授業の時に、壁の事を聞いていたように思いますが、

まさに教科書には載らないような写真や資料を見ることができてとても貴重な体験でした。

 

 

長い間築かれ続けたベルリンの壁、最後はあっけなく訪れたそうな。

 

テレビで放送された東西統一の記者会見。

記者による「壁はいつ解放されるのか?」の質問に、

知らされていなかったのか決めていなかったのか、資料をガサガサ…

そして戸惑いながらも答えた一言…

「今から…だと思います…」(生放送:…えぇー!!)

 

その放送を見た市民たちは、疑いながらもベルリンの壁に集まり、

突然訪れた壁の解放で歓喜に沸いた事でしょう。

 

今でもお土産屋さんなどでは、壁のかけらを売っていたりします。(本物かどうかは皆無です…)

こうして考えてみると、やはり同じ国同士、仲良くやっていきたいものです。

日本も同じ、戦争での敗戦国ですが、戦後の歩み方は日本とはまた違っていてとても興味深いです。

そういう時代を経て今のドイツがあり、乗り越えてこその現代はとても意味のあるものだと思いました。

 

今回は行く事ができなかった壁のギャラリーや、記録センターなど、

壁に関する資料館はまだまだたくさんあるので、機会があればそちらも行きたいと思います。

 

 

さて、一通り用が済んで、ベルリンでの最後の夕食は、ベルリン市内ではまだ2軒しかないという

噂のラーメン屋さんに行くことにしました!(最後はドイツ料理じゃないんかい!!笑)

 

ドイツではまだ「ラーメン」というものに慣れていないらしく、

人によってはスープ感覚で食し、スープだけを飲み干し、麺は残す…

という日本人にとってはアンビリーバボーな食べ方をするとか。

 

きっとドイツでのラーメン屋普及はこれからなのですね。

 

 

調べた2軒のうちの1軒、「こころ」というラーメン屋さんに行きました。

 

ここでは豚骨ラーメンがお勧めと聞き、早速注文。

 

ドイツ語かと思ったら、入店した直後からいきなり

「いらっしゃいませー!!」と日本語(笑)

 

なんと懐かしい響き…

 

注文の際も、滝川クリステル似の美人店員さんに、

「お水は炭酸ありなしどちらにしますかー?」

と流暢に問われ、

一瞬、あれ、今何て聞かれた?

と、顔と言葉のあまりのギャップに頭がフリーズしながらも

「えーっと…炭酸…が無いお水でお願いします。」

と、こちらが何故かカタコトの日本語になりそうでした(笑)

 

店長さんらしき人は日本人で、店内では日本で流行っている歌などが流れていました。

お客さんも何人かいて、常連らしき人は驚くことにお箸を上手に使ってきちんと麺をすすって食べていました!


↑↑テラス席も充実^^

 

待つこと数分、

良い香りの湯気を放ちながら、オンザ紅ショウガの豚骨ラーメンが!!

 

この良さをドイツの人々にもっと知ってほしいです。

 

味はとても美味しく、あっという間にたいらげてしまいました。

ドイツで食す日本食も悪くないなぁと思います。

ドイツにいながら日本の雰囲気も味わえてとても居心地がよかったです^^

 

ベルリン市内には他にも、ドイツ人に人気のお寿司屋さんや、焼き鳥店などもあり、

日本食が結構定着しているので、ラーメンがメジャーになる日も近いのでは!?

今から楽しみです。

 

 

 

ラーメン屋さんを後にし、最後にどうしても行きたいと思っていた所へ。

 

1日目に行ったブランデンブルグ門です。

それも日没後のライトアップの時間帯。

この時間帯の門周辺の広場は独特な雰囲気で、昼間の雰囲気とは違い、

落ち着いた、趣のある様相を呈していました。

 

 

サックスを持ったストリートミュージシャンがジャズを演奏していて、

それもまた凄く風景に溶け込んでいて、何処までも素敵な空間でした。

 

ベルリンの壁があった当時は、2枚の壁のちょうど間に位置していたブランデンブルグ門。

博物館を見た後で改めて見ると、また違った想いがあって、涙が出そうになりました。

 

ドイツ最後の夜にふさわしい、感動的な経験ができてとても運が良かったです。

ドイツ、ありがとうございました!!

また行きますよー!!

 

 

 

 

今回の一人旅は、本当に全てが初めてで、本当に刺激的でした。

目的は様々ありましたが、最終的にはそれ以上に得たものがたくさんありましたし、

たくさん勉強になりました。

 

ある意味、日本もドイツに学ぶべきこともたくさんあるなと感じましたし、

日本の方が進んでいるなと感じることもたくさんありました。

 

ドイツのことを知っていく上で、同時に日本の事も知らないといけないですし、

ドイツと日本の関係についても、日独交流が始まってからもう150年も経っていたほど、

古い仲だったということも知りました。

 

それゆえに、日本のようにものづくりに関する情熱も、日本に似た所があるなぁと思います。

 

我が社でも愛用しているいせよせミシンは、

ドイツのドゥルコップ社の製品だったと最近知りました。

 

このミシンは本当に日頃お世話になりっぱなしで、

凄く感謝しています。

 

無いと仕事がとってもしづらい!!(汗

 

誰が考案したのか、とても複雑な構造で本当に頭が下がる思いです。

 

 

産業大国ドイツ、環境を大切にするドイツ、壮大な歴史のドイツ。

ドイツのいろんな面を見ることができてとても充実した一人旅でした。

 

 

 

まだまだ語り足りない部分はありますが、

全4回に渡っての一人旅ネタ。

拙い文章ではございましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

旅は終わりましたが、私の人生はまだまだ続き、次なる目標も続くのです。

毎日がFuture is Nowなのです。

また素敵なNowが感じられるように、日々精進していきたいと思います。

 

最後に、一人旅を応援してくれた母に、

心配しながらも背中を押してくれた父に、

成田空港まで送り迎えもしてくださった兄と彼女さんに、

ドイツ語を教えて下さったT先生・M先生に、

この場をお借りして感謝の気持ちを伝えたいです。

ありがとうございましたー!!!   Vielen Dank!!

 

 

 

↓↓オマケ画像  様々なポップアートの”ベルリナーベア”達

 

Kumi


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