東京中野の縫製工場「辻洋装店」| 素人が秋刀魚を美味しく炭火焼するための5つのコツ

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BLOG 2017.10.20

素人が秋刀魚を美味しく炭火焼するための5つのコツ


5年で300尾以上の秋刀魚を焼いてきた辻洋装店プレス部主任(マサユキ)に『美味しく焼くための5つのコツ』を聞いてみました!

その1 引き算の火加減

まずは火加減。というか一にも二にも火加減だ。逆にいうと火加減さえマスターしたら失敗はしない。この日ばかりは贅沢に高価な備長炭を使用しているが、スタートダッシュが肝心。まずは多めの着火剤と火起こし器で炭を真っ赤になるまで燃やそう。そして焚き火台や七輪の火床にこの真っ赤な炭を敷き詰める。端の方は少し多めに。当然火床は真っ赤になる。ちょっとやり過ぎかなと思うくらいで丁度いい。火がつきにくい備長炭だがこの状態になれば最後まで炭をくべることなく30尾は焼ける。

あとは焼き網の高さによる温度調節が基本だ。強過ぎれば高くして、弱ければ低くする。七輪の場合はレンガで調整するといい。焚き火台やBBQコンロによっては網の高さ調節ができないものもあるが、限界まで高くしても火が強過ぎる時は炭を間引く。端に寄せたり火消し壺に入れておこう。

さて、肝心なのは秋刀魚を美味しく焼くための適温を知ることだ。私の経験では『焼き網の上空5cmに手のひらを置いて2秒耐えられないくらい』がベストだ。1秒も耐えられないようでは熱すぎるし、3秒我慢できると弱い。この辺りの感覚は手の皮の厚さにもよるので火傷に気をつけながら自己責任で感覚を磨いてほしい。

縫製工場 秋刀魚

火起こし中の炭達。黒い部分は当然温度が低い。

その2 新鮮な秋刀魚を準備

クチバシが黄色くて目が澄んでいて丸々と太ったのがいい。焼く15分前には振り塩しておく。決して切ってはいけない。丸ごと焼きたい。

縫製工場 秋刀魚 辻洋装店

焼き始めたら準備開始。

その3 ゆとりの焼き配置

初めは特に網に油を塗っておこう。数尾焼くと秋刀魚の油で馴染んでくっつかなくなる。秋刀魚の焼き配置には注意が必要だ。細長い魚なので網のスペースを埋めて効率的に焼きたくなるが、十分にゆとりを確保してほしい。写真のsnowpeak焚き火台Lだと4尾がマックスとなる。ひっくり返すのにちょっとしたスペースが必要なのと秋刀魚をムラなく均一に焼くためだ。網を支える太い鉄線の上では炭の熱がうまく伝わらずに焼きムラになってしまう。

焼き始めてしばらくすると秋刀魚の頭や肛門から油が垂れてくる。炭に落ちてチュン・・・・チュン・・・と煙が立つ。日本人なら秋を感じて幸せになれる瞬間だ。しかし、その油で炭の火が炎になるようだといけない。火が強過ぎるか近過ぎるのですぐに対処が必要だ。せっかくの秋刀魚が黒焦げになってしまう。

縫製工場 秋刀魚

灰がたまると火力が落ちるので入れ替え時に仰いで飛ばす。

その4 燕返し-チャンスは1回

焼き始めから7〜8分くらいでまだ焼いてないオモテ面の質感がマットな感じになってくる。1/3〜1/2くらいマットになったらそろそろいいだろう。燕返しだ。何度もやると身崩れする。一度でキメたい。

※今年からダブルトングシステムを試しているがシングルトングでも十分に返せる。

待ってる間、触ってはいけない。

その5 水揚げ

燕返しの後は4〜5分で完成だ。焦げ目のついたオモテ面がふつふつしてきたら水揚げとなる。

皿に乗せる際、(腹を下にして)左向きにしたい私は右向きで焼き始め、燕返しで左向きにしてそのままスライド盛り付けとしている。

まとめ 火を制するものは秋刀魚を制す

というわけで火加減以外は割とどうでもいい(笑)秋刀魚をメインで炭火焼を楽しむ場合は『炭は多め、火力マックス』で始めるといいだろう。自身のBBQコンロや焚き火台でちょうどいい火加減、網の高さを見つけて秋の風物詩を楽しんでほしい。

 

丸焦げや生焼けで社員の皆からクレーム返品を受けた経験が生きてますね〜

本業は高級婦人服の縫製工場であります、ハイ。

東京都内の高級婦人服縫製工場三兄弟の二番目マサユキ

代筆 ツジゴウ


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