東京中野の縫製工場「辻洋装店」| 工場見学レポート

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BLOG 2016.11.29

工場見学レポート


 

先週末、東京都江戸川区にある『中村縫製』さん『株式会社谷繊維』さん『株式会社黒沼染工場』さん

を見学させていただきました!

 

『中村縫製』さんと『株式会社谷繊維』さんはカットソーの縫製工場。

<二友会>企業なのでよく顔を合わせるのですが、

カットソー(編物)と布帛(織物)ではモノの流れが全く違うので?なことが多かったのです(^^;

 

辻洋装店は婦人服専門の高級既成服(プレタポルテ)の縫製工場。

二本針のミシンもあるし、たま〜にシルクジャージーなども縫うけど扱う製品の99%は布帛。

メーカーさんからの委託加工が多いこともあり、

パターンを含めて服をかたちづくることに集中してきました。

 

一方、カットソーの世界は・・・

 

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というわけで、始めに見学させていただいたのは黒沼染工場さん。

谷さんが「染色も見たことないのなら・・・」と段取りしてくれました(^^)

 

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大きな染色釜も小さなサンプル用の染色釜も超多種あります。

 

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あまり入れすぎると綺麗に染まらないそうです。

 

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脱水したらタンブラー乾燥機へ。

取り出しながら検品。

 

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奥の方でやっているのは“丸セット”

丸編み機で編まれた筒状の生地に蒸気を当てながら本来の生地幅に整えていきます。

製品の良し悪しにも影響する重要な工程、だそうです。

分かる気がします!

辻洋装店でも生地のトラブルは日常茶飯事(^^;

 

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プリント部には版が山積み!

過去のものも一年くらいは保管しているそうです。

驚いたことにシルクスクリーン印刷のほとんどが手作業!

勝手に機械をイメージしていました。

 

その他詳細は黒沼染工場さんのHPをご覧ください。

百聞は一見にしかずでした!

ありがとうございましたm(__)m

 

続いて谷繊維さん。

 

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社長からカットソー業界の変遷を教えていただきました。

カットソー縫製工場は生地の作り込みや染め、後加工も含めたOEM的な仕事をしているのです。

 

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特に谷繊維さんは“吊り”の生地がトクイ。

世界的にも超貴重な吊り編み機でゆっくり編まれた生地はTシャツ地でもフワッフワ♪

でもゆっくりしか編めないから生産計画立たないし・・・

編み立て屋さんのこだわりもハンパじゃないので取引するのも大変・・・(^^;

そんな“吊り”の生地を生機(キバタ)で在庫してるんです。

そしてもちろん縫製も四本針フラットシーマーや天地ミシンを駆使した丁寧な作り込み。

 

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丸胴Tシャツの裁断も見せていただきました。

機械では真似のできない絶妙な操作を加えながらの職人技です。

 

まースゴイっす。

製品欲しくなりました!

こんなにイイ製品が作れる会社、まだ東京にあるんですね〜

知りませんでした(^^;

 

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日が暮れてからお邪魔したのは中村縫製さん。

 

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中村さんの秘密の小部屋にはカッチョイー物がたくさん(^^)

 

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アンティークのホーン釦やガラス釦、木釦やボーン(骨)釦も、

これまたアンティークの瓶や器でディスプレイしてあります。

お店みたい!

 

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もちろんヴィンテージのカットソー、スウェットも山積みです。

1940年代のヘンリーネック、カッコよかったな〜(^^)

見事に復元されていました。

 

19世紀のヨーロッパの古着とかもあったな〜

ホント、マニアな世界です。

 

でも、だから、こだわりのイイ製品が生まれそうです!

大量生産の時代に失われたモノをそれ以前の時代から学ぼうとしているのですから、

その苦労話は絶えません・・・楽しそうでしたけど(^^)

 

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そしてこれが噂のユニオンスペシャル!

“ユニオンスペシャル”というアメリカのミシンメーカーが作った

『四本針フラットシーマー』というジャンルのミシンです。

品番もいろいろあるようですが私はよく分かりません(^^;

もう生産されていない古〜いミシンだけど、

カットソーの縫い目を薄く平らに仕上げるのには必須なんだそうです。

 

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現行ミシンメーカーのミシンもあるけどやっぱり全てが“イイ”のだそうです(^^)

 

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で、中村縫製さんはそのユニオンスペシャルを 8台、

フラットシーマーは全部で10台以上保有しているんです。

もうマニアを通り越してヘンタイです(ホメてます)!

 

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谷繊維さんと中村縫製さんは「吊り編み」と「四本針フラットシーマー」

という共通のキーワードを持ちつつ協力するところは協力して、

それぞれが独自の進化を遂げています。

誰もいない縫い場でミシンとアタッチメントの設定について、製品のクオリティについて

ずーっと語り合ってるお二人を見て、スペシャルな刺激をいただきました!

 

ありがとうございました!

今度は中野に来てください!

一杯やりましょう(^^)

 

中野ケンシロウ

東京都内の婦人服プレタポルテ縫製工場でいつまでたっても修行中!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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